2014年2月25日火曜日

僕が歴史小説を愛読する理由

自分では正しいと思うことが周りに全然理解されず孤独を感じたとき、

何もかもが思うようにいかなずに心が折れそうになったとき、

そんなときには、ぜひ、歴史小説を手にとってほしいです。


おかしなことに、100年前も200年前も、だいたいみんな同じような悩みを抱えているんですよね(笑



技術がいかに進歩しても、暮らしがいかに裕福になっても、

結局、社会は人間関係で回ってるんだと思います。


そして、人って意外と歴史を学ばない。

だから、同じ様なことをいつまで経ってもグルグルグルグル繰り返している。



いつの時代も、危機感を持って改革を起こそうとする人がいて、

それに抵抗する既得権益ズブズブの保守派の人たちがいて、

大抵の場合、保守派は金と人脈があるから、

多くの改革派は彼らの前にぶっ潰される。


とは言え、時に本当に危機的な外的要因が発生して、

少しずつ社会の風が変わり始めて、とは言えなかなか変わらないんだけど、

その中で抜群な行動力と時流を読む力がある人と、それに従うその他大勢が、

社会を変えたり、やっぱり変わらなかったりする(変わらなければ社会そのものが崩壊する)。



会社の中の人間関係も、

何となく歴史上の登場人物に当てはまったりします。

なんか同じような話が最近あったな!みたいな。



そんなことを考えていると、

今のいっぱいいっぱいの自分を

ちょっと俯瞰的に眺めることができるようになったりするんです。


自分だけ、めちゃめちゃ辛い境遇に置かれているような気がしていたけど、

長い歴史の中では、よくあることなのかなとか、

もうちょっと辛抱したら、流れがかわるのかな、とか。




結局歴史って、繰り返す壮大なケーススタディだと思うんですよね。


だから、

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ!とか思ったら、

週末に本屋にでも寄って、おいしいコーヒーと一緒に先人のことを学んでみてはどうでしょうか?



ちなみに、

僕は司馬遼太郎先生の幕末~明治あたりの長編小説が好きでして、

最初に読むなら、「世に棲む日日」 をお勧めします。

討幕運動のきっかけをつくった、吉田松陰と高杉晋作の物語です。

司馬先生の長編小説として短めで読みやすいですよ。

(とは言え全部で1000ページ以上ありますが・・・)


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